ファッションコンサルはいる?いらない?

こんにちは増田です。

一月は一度しか更新しなかったのに、いつもの1.5倍くらいのアクセスがあったので、調子に乗っていたら2月にガタ落ちしてしまっていて少し焦っています。

アクセスが全てでは無いとは言っても、やはりモチベーションにはなりますしね。

さて、僕はファッションディレクターと自称して、いくつかのファッションブランドに様々な形で携わらせていただいています。

まぁ要はコンサルタントみたいな感じです。

そういうと、やっぱりどこか胡散臭い感じになりますね。

実際に胡散臭い人はいっぱいいますし、普通の事をそれっぽく言ってるだけで膨大なコンサルタント費用をとっている会社や人もいます。

それに比べると、自分のキャリアがってのもありますが、なんて良心的な金額で請け負ってるんだと自分でも思います。(おかげで全然金持ちになれない)

一口にコンサルタントと言ってもいろんな人がいるし、自分的には必要だと思ってるからやってるんだよ!って話なので、今日は事例を交えてこんな事やってるよってのについて書いてみようかなっと思います。

頭のいい人は少なくて、体育会系なノリが基本

いきなり反感買いそうですし、決して自分が賢いとか、誰かの頭が良くないとか、そういったことではなくて、他業界に比べて母数として少ないという意味です。

限っての話では無いかもしれませんが、理由としてはアパレルの仕事をする事自体には何の資格もいりません。

国家資格もありませんし、なにか免許が必要な訳でもありませんし、色々なシステムが出来上がってきて、誰でも簡単に始めることができます。

それに業界的に見ても、企業にもよりますが、基本的には学歴よりもセンスの方が大事ですし、プロセスよりは結果を重んじる傾向にもあります。

なので、少しぐらい頭が悪い人でもセンスやヴィジュアル良ければ採用されるし、プロセスはぐちゃぐちゃでも結果が伴っていれば評価されるので、叩き上げの人も多いです。

もう一点、アパレル業界が活気を帯びてきたのはバブルの頃と比較的業界としての歴史も浅いです。

僕はこのへんの時代のことは直接は知りませんが、今まで諸先輩がたに散々武勇伝として聞かされてきましたし、出会ってきた人の傾向を見ても、勢いのままに進むイケイケなタイプで少し悪さをしてましたみたいな人も多いです。

そんな人達が上司や取引先としても多いので、体育会系な雰囲気が意外と蔓延しているのも現状ではないかと思います。

そんなノリが得意な人は別にいいですが、もちろん苦手な人もいっぱいいます。

苦手な人が独立してうまく自分を売り込めず、細々としか出来ないって人の代わりに対外的な業務を請け負ったりもしてます。

熱狂的なファンを作らなきゃいけない

アパレル業界で働いていると「ダサい」「かわいい」「カッコイイ」「おしゃれ」という類の批評はブランドに加えて、自分自身にも永遠に付きまといます。

実際だいたいは個人的な主観なので、特に気にする事もありません。

一方でターゲットにハマっていなかったり、どういうシュチュエーションで着るものか想像つかないという様な客観的な意見であれば、批評は甘んじて受けるべきです。

ただトレンドを創造するべき、デザイナーズブランドなのであれば、批評をすべて受け入れて、いちいち修正する事が逆にマイナスに作用する事もあります。

トレンドや大衆の好みというのは日々変化していきます。

その変化を起こすきっかけを作る事が、デザイナーの仕事だと思うので、自分のセンスに対しては、いちいち手直しなどする必要もないのではないでしょうか。

世界中で人気を博しているヴェトモンだって、僕自身見た目のかっこよさは理解ができません。

一般的にもあそこまでビッグサイズな洋服を好んで着用する人も少ないんじゃないかと感じます。

それでも世界中にファンがいますし、絶大な評価を得ています。

ただ特定の人達に批評されることが、大したことではないとしても、特定の人達には強烈に支持されなくてはならないです。

ブランドを続けるためには、あたりまえですが、「商品を売ること」とデザイナーもしくはブランドの「強烈なファンを作ること」も物作りと並行してできなくてはなりません。

ファッションに限らず、作ったら終わりなんてことはあり得ませんし、作った限りは売らなくてはなりません。

そういった【売る事】についての業務を行なっているのです。

原価率が20%〜30%なんてあたりまえ

前述のとおり、作った物は売らなければなりません。

いくらぐらいが適正な原価なのかわからないと言う声もよくあります。

最近はD2Cブランドの隆盛もあり、高原価=いい商品みたいな風潮もありますが、一概にそうではありませんし、別に20%〜30%なんて原価率は低すぎでもありません。

独立してブランドを展開するのであれば事業として運営しなくてはなりません。

その為に必要なことは、商品を売って利益を上げるということです。

よく自分のブランドを百貨店に並べたいって声を聞くので、百貨店で展開する事を想定して計算してみましょう。

上代が10,000円で原価25%の商品を百貨店で販売するとします。

ここで言う原価はプレス代なども含め、自分の手元への納品までにかかった費用と考えてください。

(上代10,000円×消化仕入率 40%) – 原価率 2,500円 =粗利 3,500円

消化仕入れ率は百貨店の取分と思ってください。さらにこの粗利から

粗利 3,500円 – 1点当たりの売場への配送料 100円 – 納品代行費用(専用タグ込) 200円 – 梱包資材200円 = 3,000円

百貨店では一般的なヤマト・佐川といった業者の直接納品は基本的にはできないので、専門の納品代行業者を経由させる事と、専用タグの手配をこちらで行わなければなりません。

契約する業者によってコストも違うし、その時の取引の仕方によっても違いまづが、原価率25%でざっくりと計算しても、1点あたりの粗利なんてこの程度しか残りません。

そしてこの利益から、人件費や備品等々の店舗運営費が按分して差し引かれると考えると、全然低くなんかありません。

パーセンテージだけを見ていても、他とは状況も違います。

自分で計算して事業としてやっていく利益を生める原価率こそが、自分のブランドにとっての適正な原価率です。

そういった部分から製販計画の設計もしています。

嫌なら自分で簡単に覚えるだけ。

三つほど事例をあげましたが、一つ目は半分冗談としても、「売ること」「強烈なファンを作ること」はデザイナーといえど必須スキルだと思います。

ですが、まったくと言っていいほど知識がないので、そういいた需要があり、なければそもそもやっていないよ!という話です。

良い物は知っていて、服を作ることは出来るみたいなデザイナーや学生が多いのですが、それでは自分達でブランドを!と言ってもなかなかそうはいきません。

既にめちゃくちゃ人気もあって、国内外で評価されているにも関わらず、大赤字だったり、今にも潰れそうなんてブランドも多々あります。

そうならない為には、自分でその重要性を認識するか、そういった部分に長けている人間を雇用する、もしくは外部のコンサルタントと契約しなければなりません。

ただ、デザイン学校の教育の中でもそういったカリキュラムを必須にすれば、コンサルタントなんていらなくなるのではとも感じています。

そうすれば、自力でできるし、実際にはコンサルタントなんて言っても、ほとんどの人が本やネットで書いてある様な事しか言わないので。