東南アジアを巡って、ファッションについて感じた事

こんにちは増田です。

先週からシンガポール、インドネシアに5日間程行っていました。

シンガポールでは友人のファッションイベントを手伝わせてもらい、インドネシアは友人の結婚式に参列させてもらってという感じです。

そんな感じで、何かと用事や理由を作ってはここ1年半ぐらいかけて、小まめにアジア圏の色々な国へと行きました。(ほとんど遊んでいましたが。)

中国(上海・広州)・台湾・香港/マカオ・韓国・ベトナム・ラオス・タイ・カンボジア・マレーシア・シンガポール・インドネシア・フィリピン

と12の国と地域を巡っていたのですが、今日はそこで感じた事を漠然と書いてみようかなと思います。

自分が感じて軽く調べただけなので、あんまり鵜呑みにせずに実際に事業をするならちゃんと調べてくださいね。

街とファッションの変化

何よりも感じるのが、この街とファッションの変化という部分です。

中華圏、韓国なんかはご存知の人が多いかもしれませんが、ここ数年で東南アジア圏もファッション感度は驚くほど飛躍しているように感じます。

ASEAN(タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど)の都市部は12.3年ほど前に僕が初めて行った頃と比べて、街も人も信じられないくらい近代的にオシャレになっていました。(その頃は中国も全然でしたが)

街には欧米ブランドや日本・韓国といったブランドの服を着ている人もいれば、ヒジャブを頭に巻く様な宗教に沿った服装の人もいるし、サリーなど民族衣装に身を包む人もいますが、その中でそれぞれがオシャレを楽しんでいるように見えます。

まだまだごく一部かもしれませんが、それでも以前とは比べものにならないくらいの変化ですし、雑多な市場や露店ではなく、内装もデザインされた個々のセレクトショップの様なお店も随分増えていました。

そんな街のセレクトショップで話を聞くと、以前は欧米のインポートが人気だったそうですが、最近ではNYや欧州でデザインを学んだ人たちが卒業後帰国して、母国のカルチャーをデザインに反映させ、自分たちのブランドを立ち上げ、現地発として人気だそうです。

現地のブランドには露出度も高い、カラフルなデザインが全般的に多く、伝統的な柄・色・刺繍といった部分に現地のカルチャーが反映されています。

一方でそういったブランドの中に交じって日本ブランドも展開されているのですが、日本ではクリーンでシンプルな服が好まれる傾向にあるし、そういったブランドも多いので、お店に並んでいるとどうしても大人しく見えてしまい、目立ちません。

そのため、安価な現地ブランドや韓国ブランドに流れてしまう傾向にあるそうです。

よく言われていますが、東南アジアに展開する際はこのローカライズを含めたブランドの軸の見せ方という部分を攻略しないことにはうまくいかないですね。

ムスリムファッションの可能性

東南アジアのファッションを見ている中で必ず目につくのが、ヒジャブを頭に巻いているムスリム女性です。

その中で装いがケープやマント、民族衣装などではなく、とてもオシャレな格好の人を見かける事があります。

このムスリムファッションと呼ばれるファッションですが、今後アジア進出する日本企業にとっては、ひとつのポイントになるのではないでしょうか。

ムスリムファッションとはその名の通り、ムスリム女性たちによるファッションで、今もっとも勢いのあるファッション分野の一つです。

世界のイスラム教徒の人口は約16億人といわれており、ムスリムの年間ファッション消費額は約2,700億ドル(約30兆8,000億円)だそうです。

日本国内の消費が約10兆円弱と比べると、約3倍の規模があります。

ムスリムファッションは今後も伸び続けると予想されていて、2023年には3,610億米ドル(約41兆2,000億円)に達すると予測されているそうです。

なぜなら世界のムスリムの半数以上はアジアにいて、中でもムスリムが最も多い地域はASEANであり、その人口は毎年伸び続けていて、平均年齢も若いです。

中でもインドネシアは世界最大のイスラム人口(国民2.6億人の約9割)で、マレーシア、シンガポールにも多くのムスリムがいます。

そこに目をつけ、欧米のコレクションブランドや日本でもユニクロといったグローバル企業はすでにこの分野に進出しています。

引用:ユニクロがなぜ日本でムスリムファッションを展開?英国出身デザイナーとコラボ

日経トレンディー

記事中にもありますが、まだ日本国内のムスリムは全人口のわずか0.1%に過ぎませんが、増加傾向だそうです。

一方で、ビザ要件の緩和やLCCの就航、円安などが後押しし、ムスリムの訪日観光客が急増しています。

国内市場が景気低迷し、中国マーケットもレッドオーシャン化しているので、ビッグマーケットであるムスリム市場に参入することも一つの戦略かもしれませんね。

街を歩いているだけでも、その数は本当に多く、可能性は十分に感じられました。

市場には世界中からデザイナー・バイヤーが集まっている

東南アジアといえば、やはり外せないのが市場かと思います。

以前の市場といえば、有名ブランドの模倣品や粗悪でチープな商品が並んでいるイメージでしたが、ここも大きく変わった様に感じます。

もちろん、まだまだそういうところが多い事も事実ではありますが、バリのウブド市場やタイのチャトチャックマーケットなどは、南国らしいカラフルな柄物や独特の伝統模様を現代風にアレンジしたブランドなどのお店にアジアだけではなく、欧米から買付けに来ているバイヤー達で溢れていました。

市場にはお店によって、現地でそのままカスタマイズオーダーやOEM生産を請け負う様なお店もあります。

僕がバリのウブド市場に行った際にも買付けに来ていたハワイでお店をやっているというアメリカ人がいました。

その方は毎回3.4ヶ月に一度訪れては2.3週間と現地に滞在しその場で数十型のカスタマイズオーダーをしているそうです。

現地に訪れるデザイナーやバイヤーは年々増えていて、今後も増え続けるのは間違いないです。

中国の人件費高騰で日本では地理的に近いベトナムでの生産が増加し、同様にタイ・インドネシアでの生産も年々増え続けている事からも、世界的に流行しているデザインパターンをいち早く取り入れ、販売するというような今までは中国・韓国といった国が得意としていた手法が、同様にASEAN各国でも増えてくるのだと思います。

それに伴い、市場の商品や機能もアップグレードされていくのではないでしょうか。

最後に

色々とトピックスをあげてみましたが、総括するとファッションに関してのビジネスチャンスはかなりあるのでは?というのが率直な感想でした。

一方でやはりそれは都市部の中でも一部の街に限定されているというのも事実です。

東南アジア圏でのEC市場はまだまだ小さい様ですが、シンガポールはアリババが買収した東南アジア最大のECサイトLazada(ラザダ)の本拠地だったり、アマゾンNOWが使える様になったりと比較的進んでいます。

タイ・インドネシアという国でもスマホネイティブが急増し、BtoC取引が盛んに行われているそうです。

とはいえ、そういったインフラが整い、メリットを享受できれば後発でも十分に勝機はあります。

東南アジア圏といえば、日本企業の多くは苦戦しているイメージですが、しっかりと現地の状況を観察すればビジネスチャンスは絶対に見えてきます。

将来確実に縮小してしまう国内市場を見据えて色々と調べてみてはいかがでしょうか。