こんにちはマスダです。
今日のZOZOTOWNの前澤さんの発表すごかったですね。
まさかイーロン・マスクの会社から月に行くなんて…。
僕の頭では理解に追いつかないくらいにスケールがでかすぎてめちゃくちゃ興奮しました。
アーティストを連れて行くという様な大義名分もあって、とてもワクワクしているのですが、これって一種のパトロン的な発想だなぁって思うのです。
最近このパトロンというものに対して、すごく興味があるので、その事について書いていきたいと思います。
そもそもパトロンって何??
パトロンってそもそもどういう意味なのかというと、後援者、支援者、賛助者、奨励者、または特権を持つ人や財政支援をする人という意味だそうです。
平たく言うと、応援者という立ち位置で、金銭面を支援するだけがパトロンの立ち位置というわけではありません。
日本でパトロンと言うと、いかがわしい感じや、最近流行りのパパ活的なやらしいイメージで、何かを引き換えに、資金援助をして貰ってみたいなイメージになりがちですね。
メディアでよく使われている、港区女子っていう類の人達なんかにそういう人もいたりするのですが、もともとはそういう人達を表す言葉ではありません。
そこに恋愛感情なんかがあるとか、無いとかそういうのは一旦どうでもよくて、パトロンってのは本来もっと尊い存在で、ココ・シャネルだって、サンローランだってパトロンの存在が無くては、もしかしたら歴史に名前が残っていないかもしれないですしね。
パトロンは絶対に必要だと思う。
パトロンという言葉の意味を理解してもらったということを踏まえて、今の時代様々なサービスが発達していて、誰でも様々な事にチャレンジができますね。
アパレルなんかもそうで、幼稚園児の様な落書きでも正直服に出来てしまいます。
そうやって出来た服を自分たちで販売して、一定の収益を得るということは、ひと昔前からすると、随分簡単な事になっていると思います。
ただ、スモールビジネスであれば、個人の力でも事足りるのですが、一定のスケールを目指そうとした時に、どうしても資金的な限界など、様々な壁にぶち当たります。
例えば、お店を1店舗出すってだけでも、場所や内装の作り込み方にもよりますが、数千万円かかります。
その費用を稼ぎ出すというのは中々大変なことです。
冒頭の件に話を戻して、行きたいとか、行きたくないとかは置いといて、著名のアーティストだからといっても、1人100億円なんてお金を払って月に行くことができるでしょうか?
普通に考えたら絶対に無理ですよね。
様々な物を見たり、経験すると言うことは、自分の中にある常識を破壊して、当たり前のレベルを引き上げてくれるんだと僕は思います。
世界一周とかも、それ自体には別に価値は無いけど、そこで経験した事や見たものは、その人の視野を確実に広げてくれます。
知らないよりも知っている方がいいし、経験値は多いに越した事も無いと思いますしね。
金額の大小に関わらず、調達先が投資家だろうと、銀行だろうと、企業だろうと、ビジネスをスケールさせて行く上では、必ず資金的な援助は必要になってきます。
そういった意味で、パトロンというものは必須なんだと思います。
資金援助だけがパトロンでは無い。
資金的な面だけではなく、多方面からサポートしてくれる様な企業も出て来ています。
先日行われていた、国内の有力VCと起業家による1泊2日の合宿型アクセラレーションプログラ「Incubate Camp」ですが、そこで最優秀賞に選ばれていた企業が、D2Cモデルのファッションブランドを複数展開するIMCFという会社でした。
MCFは日本発のグローバルファッションブランドを創出することを目指すD2C型ファッションブランドだ。従来はファッションデザイナー自身が行っていた販促やセールスなどのビジネス業務をデザイナーから切り離し、それを自社で引き受ける。そうすることでデザイナーは本来のやるべき「デザイン」に集中でき、結果的に複数ブランドを素早く立ち上げることを可能にしているという。
IMCFはこれまでに3つのファッションブランドを立ち上げ、そのすべてが単月黒字化している。代表取締役の吉武正道氏は「どんなデザイナーでも、最低限のマネタイズを実現することはできる」と話す。現在はファッションデザイナーとの相性がよいInstagramを中心にマーケティング実施。2018年4月には6000万円の資金調達も実施している。
※引用:VCと起業家の合宿プログラム「Incubate Camp」:ピッチ最優秀賞はD2CファッションブランドのIMCF
という様にデザイナーはクリエーションにだけ集中し、その他を一手に担うというものです。
従来のデザイナーズブランドの多くは資金面での経営課題を抱えています。
デザイナー=代表という会社も多く、自身がビジネス面にも関わらざるをえないケースがほとんどです。
もちろんデザイナー自身のエゴもあったりと、一概には言えませんが、そういった背景からもマネタイズされないケースがほとんどです。
先述した様な成功事例が増えれば、世間的にもこういったサポート企業が増える流れという今後も拡大していく様に思います。
最後に
誤解を恐れずに言ってしまえば、ほとんどの人にはデザイナーズブランドやラグジュアリーブランドと呼ばれるブランドの適正な価値はわかりません。
原材料費などから一定の指標は把握できるかもしれませんが、最終的な価値を測るキュレーターや目利きというものが必要です。
その一方で、金銭に換算するに当たって100%正しい価値というものも無いと思います。
だからこそ一部の熱狂的なコレクターの法外的な価格での買取が、価値を釣り上げている事も多々あります。
シュプリームとか、ナイキのスニーカーなんかがそうですよね。
デザイナー自身が大衆を説得して価値を上げるのは大変ですが、すでに実績のある会社や人を説得することは可能だと思うし、スケールして行く上で、そういった人達のような、何らかの形で金銭的な価値と結びつけてくれる存在を確保することってのは、必ず必要だと思います。
それではまた!!