実店舗を持たないなら、パッケージデザインは大事!!

こんにちはマスダです。

人の第一印象は、最初の10秒以内で決まるなんて言われていますが、これは消費者体験においても同じだと思っています。

ファッションブランドに置き換えた時に、実店舗を持つブランドであれば、お客様が店を訪れることで、陳列された商品や店舗の内装、販売員の接客など様々な面で体験する事が出来ます。

その一方で、実店舗を持たないブランドにとっては、カスタマーとの最初のタッチポイントは、購入された商品が配達されて、箱を受け取る時、開封される時ではないでしょうか。

その時に大事になるのがパッケージですが、ここの部分って意外と見落としがちだけど、大事な部分なんじゃないのかなって思います。

パッケージも、マーケティングになる

とは言いつつも、すぐに捨てられてしまう様な、パッケージにお金をかけたく無いと思うブランドも多いです。

ただ、実店舗を持たないブランドにとっては、この商品を受け取ってからの開封体験というのは、ブランドの価値や世界観を伝えるための重要なコミュニケーションの一つと思います。

家に届いた商品を開ける瞬間に、しっかりとデザインされ、ブランディングされたプレゼントようなプレミアム感のあるパッケージは、ブランドに対するロイヤリティーを上げ、さらにクチコミを促進します。

元々は英語圏で流行りだした、“Unboxing”と呼ばれる商品の開封動画があります。

購入したばかりの商品を文字通り開封、商品のレビューを行う動画です。

Youtubeを中心に、instagram、Snapchatなど各ソーシャルメディアチャネルで公開されていて、人気があり、商品が届いた状態から、箱を開け、商品を取り出し、その場で使ってみて、その感想を述べるというのが、 一般的なUnboxing動画の流れです。

ファッションだけでなく、様々な商品が開封される動画が投稿されていて、国内のYouTuberもたくさん投稿していますし、福袋の開封動画なんかは正月前後に大量に投稿されていました。

inatagramで#unboxingと検索すると、72万件を超える動画が投稿がされていて、人気の動画として、『ROLEX』や『Louis Vuitton』『CHANEL』など丁寧に包装された高級ブランドのギフトボックスを開封する動画がたくさん紹介されています。

人気の投稿は1万〜6万View程閲覧せれていて、同時にそれだけの人数にリーチが無料で出来ているってことですね。

Google トレンドで調べると、「Unboxing」というキーワードが使われ始めたのは、2006年頃だそうで、2015年の12月をピークだったようなのですが、個人的にはダウントレンドというよりは、依然としてかなりの検索ボリュームがあるので、コンテンツとして定番化した感がある様に思います。

シェアされるには特別感のあるものを

先述したようにシェアしたくなるような開封体験の提供は、かなりの母数の潜在カスタマーにリーチできる可能性があります。

Googleの消費者調査によると、回答者の5人に1人が開封動画を見たことがあると答えています。

また、開封動画を見たことがある人のうち、62%が特定の商品について調べる際に開封動画を見ると答えています。

単純なWEB上の口コミやレビューと違い、開封動画は、オンラインストアの画面だけでは十分に伝えることができない、商品の感触、機能性、使ってみた感じなど、消費者が購入するかどうか決めるのに必要な情報を提供してくれます。

ユーザーが投稿する開封動画は、潜在カスタマーにリーチし、期待感を高めるだけではなく、商品に関する情報を伝えるための有効な手段です。

加えて、ブランディングされ、プレゼントのようなプレミア感のあるパッケージを使用するブランドに対して、カスタマーはポジティブな印象を抱きます。

また、シェアしたくなる開封体験を提供することは、ユーザーによる開封動画の投稿を促します。

その結果、潜在カスタマーに対して、オンラインストアやSNSだけでは伝えきれない商品の魅力を発信することが可能になると思います。

ただパッケージデザインするだけでは意味がない。

開封体験をデザインすることは、ビジネスにとって良い事ばかりのようだけど、ただ見た目をオシャレにデザインするだけでなく、プラスアルファの工夫も必要と思います。

例えばサスティナブルをコンセプトする様なブランドであれば、発送に使われる箱にはリサイクルダンボールと天然成分を使用したインクを使用したり、100%リサイクル可能の様な形で、パッケージそのものがブランドのコンセプトを体現する様な仕掛けを行うのも一つと思います。

他にも、配送で使われる箱の役割は、必ずしもそれで終わりではないので、未使用の両面テープが予めセットをし、カスタマーが商品を気に入らなかった場合、そのまま箱に入れて返送してもらえるような仕掛けってのもあると思います。

配送用の箱を返送用に再利用することでゴミを減らせるし、梱包用の箱やテープをカスタマーに用意してもらう手間も省けます。

ほんのちょっとした気遣いでも、開封の瞬間に留まらず、ショッピング体験全体をより快適なものにする、スマートな仕組みは取り入れたいところです。

まとめ

オンラインで商品を販売する限り、必ず必要となる発送用のパッケージ。

「包んで、送って完了」ではなく、「何で」、「どのように」包むか、そして「どのような行動をカスタマーに期待するのか」を考えながらデザインすることで、カスタマーのショッピング体験、さらにはブランド体験を向上させることができます。

日本では、商品のラッピングサービスは商慣習としても根付いているし、実店舗ではオシャレなパッケージやショッパーを使用しているブランドもたくさんあります。

一方で過剰な梱包など、やりすぎると、一見開封体験の向上に貢献しているように見えるけど、ユーザーにとっては、過剰包装と捉えられてしまい、逆にブランドにネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。

パッケージから始まる開封体験には、カスタマーと繋がり、ブランドの価値を高める可能性が詰まっています。

そのためには、ターゲットとなるユーザーを理解し、彼・彼女たちに響く開封体験をデザインすることがブランド価値の向上やマーケティングの一環としても効果のあるものではないかなって思います。

それではまた!!