ファッションブランドの在庫消化についての小話。

こんにちは増田です。

先日、前の会社の同僚だった人と話してて、話題に上がったので、シェアしたいと思って書いています。

それは在庫消化のお話なのですが、僕自身はこの在庫消化にとても因縁があります。

まぁその因縁の話はいつかするとして、今日はそんな在庫消化のお話です。

在庫をなんとかしたいブランド

先日の記事で言った様に、各アパレルブランドにはほとんどのブランドで、デッドストックの在庫があります。

関連記事:洋服の焼却処分なんてよくある話。シーズン商品の流れを書いてみた。

よっぽど資金が潤沢にある会社は大丈夫でしょうが、中小規模の会社やお店だと在庫(商品)が売れずに残っていると、倉庫保管料などのコストがかかってしまったり、事業自体のキャッシュフローが悪化して、次の仕入れの資金がショートしてしまうなんて可能性もあったりします。

そんな時、焼却(滅却)にもコストがかかるし、なんとか消化(販売)出来る方が、在庫の現金化が出来ていいよねって考えもあります。

その方法として行われているのが、

1 アウトレット店舗(催事)

自社でもっているアウトレット店舗やファミリーセールなどの限定SALEで販売する方法

2 フラッシュSALE

GLADDやGILTなどのWEB上でのSALEや、DINOSなんかが行なっている限定SALEへの出品

3 バッタ屋

通称バッタ屋と呼ばれる、在庫処理会社へ販売する。

中小規模の在庫処理会社から大手のリユースチェーンやフラッシュSALEサイトなんかも最近ではまとめて買い取ってくれたりなんかします。

のだったりするのですが、おそらくだいたいのブランドはこの3つの形で在庫消化してると思います。

アウトレット店舗のお話

アウトレット店舗のお話は、正直言うとあんまり経験がないんですよね。

以前勤めていた会社では、社内に複数あるブランドをアウトレット事業部という部署が在庫消化の部署として、社内在庫を一括して管理していたし、そのあと務めたブランドはアウトレット店舗を持つほどの規模でもなかったので。

なので、今回はここの話題は特にありませんw

フラッシュSALEで見落としがちな事

在庫消化の手段としては、そこまでブランドイメージを毀損する心配の少ない、フラッシュSALEですが、利点だけではありません。

通常フラッシュSALEに出品する際には、自分たちで商品登録を行なったりという手間が発生します。

これがSKUが多くなってくると、なかなか大変な作業です。

でも一番見落としがちなところは、フラッシュSALEや外部業者の催事に出品しても必ずしも売れる訳ではなく、売れ残って戻ってくる場合も多々あるというところです。

売れ残って戻ってくると、販売価格は低くても30%OFF以上、サイト側への販売手数料(30%〜35%ぐらい)を引かれると、利益なんかあるかないかのギリギリです。

加えて、商品を送る送料+送付時の倉庫ピッキング費用+返却時の倉庫ピッキング費用を差し引くと、大赤字だったなんて事もよくありますし、よほど有名ブランドで、30%〜50%のOFF率でも全然売れるってブランド以外はだいたい赤字になります。

在庫のバランスを考えながら、この辺りの状況判断ができない営業担当・MD担当・商品管理担当は結構多いです。(たまに事業部長っていう役職の人でもそういう人います。)

逞しすぎるバッタ屋さん

先述の様な売れ残りのリスクはないけど、買取価格が安い(元上代の3%〜5%)のがバッタ屋さんです。

買取金額は売る側のブランドや、買い取る側の業者によっても違うと思いますが、だいたいそれぐらいかと思います。

商品を買い取ったバッタ屋さんは様々な方法で、それらを販売します。

もうここから先は何でもありなんだな!って個人的には面白いというか、逞しいというか、そこまでするかと思ったことが2つ

ひとつはフラッシュSALEサイトで売るという事。

ブランド側から買い取った洋服を、そのままフラッシュSALEサイトの倉庫に送ってもらい、販売するそうです。

そうする事で、自分たちは送料・倉庫保管料をかけずに、最初の商品登録のみで、WEB販売が行えるという方法だそうです。

フラッシュSALEサイトも在庫の調達には苦労するので、一度終了したSALEの在庫を持ったまま、期間を少し開けて、また同じ商品でSALEをするなんて事はよくあります。

もう一つは検品ついでにメルカリやヤフオクに出品。

ブランド側がバッタ屋さんなどに商品を販売する際には、商品単位というよりも、シーズン単位で販売する事が多いです。(3シーズン前の品番は全て売却みたいな)

なので、買い取った商品の中に、そのブランドの定番商品(シーズンレス商品)やセレクト商品(ナイキのスニーカーとか)が混じっている事もよくあるそう。

そういった商品は、他の商品と比べ需要も高いため、メルカリやヤフオクなんかで出品するそうです。

最後に

こういう話をアパレルの人とすると、なぜかブランド・フラッシュSALEサイト・バッタ屋のいずれかの批判になってしまいます。

「バッタ屋なんかに売るブランドが悪いよー」とか「バッタ屋がめちゃくちゃするなぁー」とか。

僕はそれぞれの立場があると思うので、やってる事に対して、全部別に違法でもないでしょうし、正しいとか正しくないとかは興味もないです。

個人的にはバッタ屋さんの逞しさがすごいなぁとは思いましたが。

というわけで、先日の話の続きという感じのお話でした。

それではまた!!