洋服の焼却処分なんてよくある話。シーズン商品の流れを書いてみた。

今日ヤフーニュース見ていると、BBCが報じているニュースで、英バーバリー、42億円相当の売れ残り商品を焼却処分というニュースがありました。

個人的には何を今更言ってるのって感じなんですが….。

というのも、焼却処分なんて国内のアパレルでもごく頻繁に行われています。

ってなワケで、今日はアパレルブランドでの一般的な商品の流れみたいな事を書いて見たいと思います。

先に言いますが、箇条書きなんで、ちょっと読みにくいのはごめんなさいです。

通常販売での商品消化の流れ

今の時期に合わせて、通常オンシーズン(SS)の商品で考えると、早い商品では年始と同時に展開され始めていました。

年始に展開する理由は、ファッションビル各社が初売りと冬SALEの時期を分け始めた事で、同じブランドでもあっちの店はSALEだけど、こっちの店はSALEじゃないって事が起きました。

そうすると、SALEを行えないお店では同じブランドでの二重価格が起こってしまう為、SALE商品の展開が行えなくなります。(この辺は結構グレーらしいんですけど、賢いお店はクレームを避ける為に売価は統一します。)

その為、プロパー商品を投入して売り場を埋めるというMDの組み方が増えました。

これは直営店舗(WEBを含む)の考え方で、セレクトショップに卸していたりするお店では、直営店と価格が違ったりすることはあります。(普通は卸先にもSALEリストを共有するので、そこまで無いですが)

そう言う理由でほとんどの人がSALEを目掛けてやってくる年始にプロパー投入が始まるところが多いです。

ブランドにもよりますが、中にはオンシーズンは基本的にSALEを行わないって方針のブランドもあります。(バーバリーも含まれるラグジュアリー系のブランドや百貨店系のブランドにはよくあります)

本当なら消化状況に応じて、修正した方がいいのですが、ここがブランド価値を守る為にってよく言われてます。

そして1月から展開し始めたこのSS商品は6月末から7月にかけて、夏SALEにかけられます。

ここでもSALEを行わないブランドもありますが、大体のブランドが期間を絞ってやっています(3日間だけとか、1週間だけみたいな)

このSALEにかかるまでが、一応オンシーズンって感じで、大体65%〜80%ぐらいが一般的な消化率なのかなって僕は思います。

ここで消化率が90%を超えてます!なんてところは、よっぽどバカ売れしているブランドか、計算の仕方がおかしいんじゃないかって思います。

平行して、早いところでは6月中にプレオータムの商品が入荷していて、7月には各社オータムの商品が入荷し始めます。

余った在庫の行方は

さて、この時点でまだ35%〜20%ほどシーズンの在庫が残ってますね。

8月になると、店頭で大々的に販売することはできません。

この子達がどう処理されているのかと言うと、

①そのまま店頭でダラダラ売っている。

②自社や外部の催事に展開する。

③倉庫で保管しておく(アウトレット店舗へ)

の3パターンかと思います。

①についてはギリギリまで店頭で販売していく方法ですね。

ただビルインや百貨店に店舗を構えている場合、SALE商品の展開期間を決められている場合がほとんどなので、長くても8月いっぱい程度で、②か③の選択に移ると思います。

②については自社で場所を借りて催事を行ったり(ファミリーセールってよく言ってるやつ)、GLADD・GILTのようなフラッシュセールのWEBサイトへ出品、他社で行われている売り尽くしSALE(合同SALEとか、百貨店のホテルとかでやってるSALEみたいなのとか、DINOSがやってるSALEとか)に参加したりして消化します。

ここで消化しきれなかったものが③に行くって感じですね。

③については売れ残ったものは、とりあえず倉庫で保管しておくってパターンもしくは、アウトレット店舗にて販売ってパターンもありました(※7/23日追記)

ここから行われるのが焼却(滅却)

先述の①〜③の過程を経ても、残るものは残ってしまいます。

その商品に対して行われるのが、

①焼却(滅却)

②バッタ屋に販売

③評価減して、そのまま倉庫に置いておく

のだいたい2パターンです。

①はニュースでもありましたが、書いてる字の通り、在庫を燃やします。

なんで燃やすかっていうと、いつまでも売れないものを置きっぱなしにしておくのは倉庫の保管料もバカにならないですからね。

②についてはバッタ屋と呼ばれる在庫処理会社に格安で販売してしまいます。

だいたい元上代の3%〜5%が相場って感じかなって思います。

バッタ屋はこうして買い取った商品を、元上代の80〜90%OFFとかで販売します。

先日知り合いのバッタ屋さんの倉庫に行ったのですが、定価数十万円はするラグジュアリーブランドのスーツなんかもあって、びっくりしました。

③については、帳簿上の資産価値を評価減して、そのまま在庫として持っておくというパターンです。

評価減を行うか、行わないかは会社によって結構色々なのですが、プロパーじゃ売れないので、評価減して置いた方が、帳簿上は綺麗です。(また機会があれば評価減について書きますね。)

最後に

とまぁ、ざっくりとですが、こんな流れでシーズン中の商品っていうのは消化(処理)されていきます。

どこの会社も最初から残す前提で商品を作っているわけではないでしょうが、それでもそこまで残してしまうって言うのは、製販計画が甘いとしか言いようがない気がしますが。

またイメージを守るための焼却って言いますが、焼却してしまっているなんて事がわかっちゃうのって余計にイメージダウンでしょ。(模倣の危険性とかもあって焼却せざる得ないとかもあるのかもしれませんが)

そんな感じで、額が額なのと、バーバリーってブランドという事で、騒がれちゃってますが、別にこれはアパレルにとっては普通に行われている出来事なのでした。

続き的なお話:ファッションブランドの在庫消化についての小話。