どっちもどっちなアパレル転職事情
こんにちは増田です。
アパレル業界でフリーになって働き始める前に色々と、フリーランスとしての参考にさせて頂いたり、お話を聞いた人達が何名かいました。
その中で多くの人に言われたことが、紹介で大体仕事が決まるから!!ってことです。
僕自身は当時いたブランドに対しての愛着や魅力というものがだんだんと薄れていく中で、「自分が何がしたかったんだっけ?」って思い始めていた頃でした。
そんな感じだったのですが、僕は紹介とかめんどくせー!!って思うタイプなので、とりあえずゆっくり休もうと思って、半年近く色々な国に行って、そこで数週間ずつ生活してみたりなんかしながら色々と考え、なんか方法ないかなぁって、思いながらも結局はやっぱりアパレルの仕事をしようってなりました。
ほとんどの仕事がリファーラルで発生するということ。
僕はアパレル以外の業界に関しては経験がないので、他の業界のことはわからないのですが、結果としてはアパレル業界の仕事って、そのほとんどがリファーラル(紹介)で発生していると思います。
むしろ、このリファーラル以外で転職を試みようと思ってもほとんどの場合、以前勤めていた会社よりも条件は下がる人が多い様に感じます。
さらにこのリファーラルが厄介なのか、都合がいいのかは人それぞれの感覚ですが、ほとんどの場合は実際の能力なんて関係なくて、経歴だけが判断されています。
・高感度のブランドに勤めていた。(ラグジュアリーとかインポートとか)
・大手のアパレルで勤務していた。
この2つに当てはまり、会社関係者や身近な知人の紹介であればロクに検討される事もなく割と好条件で採用されます。
その時、前職の役職が高ければ高いほど、本当に選びたい放題じゃないかと思います。
はっきり言って一度も成功とは呼べる事例がない中でも、なぜか次々に転職を繰り返す、無能な人を何度も目にしてきました。
特に最近はアパレル以外の業種からの参入も増えているので、業界で有名なボンクラがびっくりする様なポジションで、大企業に転職してたりします。
コンサルタントにも要注意
とまぁ一概に経歴だけでは判断できないですし、やっぱり大手企業にいた人の大多数は有能だとも思います。(じゃないと会社がそんな大きくならないし)
だから、転職を繰り返す人の中にも、たまには本当に有能な人も混じっているから難しいですよね。
また、僕もそうですが、会社員ではなくて、コンサルタントとして活動し始める人もいます。
自分で言うのもなんですが、コンサルタントって本当に良し悪しの判断基準が難しいです。
基本的には口を出すだけだから、成果に対しての責任の所在ががボヤけてしまいます。
それにフリーで働くコンサルティングってほとんどが身内同士で仕事を回し合いしているから、依頼している側からするとコッチを切ると、コッチもみたいになって、更にやりずらいです。
正規の従業員の給料には異常にシビアな割には、コンサルタントにはなぜかしっかりお金を出すという無能な経営者が多いのなんのです。
でも結局はどっちもどっちなんですよね。
ここまでにあげた例ってのは、アパレル業界だけじゃなくて、他の業界にもあるかもしれません。
今の時代、フリーで働く人間なんていっぱいいるし、その中で先述したような胡散臭い人間もいるとは思います。
だけど、見方を変えれば、そんな風にしていても次から次へといろんな会社を渡り歩いて、絞れるだけ絞ったら次ってやれているのだから、ある意味とても優秀なのかもしれません。
それに的確か不的確かはともかく、そう言う人は自分の意見の発信だけは声高らかに行う分、会社にとりあえずはいるけど、淡々と自分の業務だけこなして周りから反感を買わない程度の動きしかしない奴に比べたら全然マシです。
全員が全員、自分が組織に何をもたらす事ができるかを考えて動いている様な組織であればコンサルタントなんていらないし、そんなチームを作れないのは経営者が無能だからだと思うので、結局はどっちもどっちな感じです。
最後に
この手の話ってたくさんあるけど、なぜかいろんなところが繰り返しています。
多分この先もまだまだあるんだろうなぁっと思うので、そんな人に読んでみてもらいたい記事。
先日ブランド休止を発表した「Cry(クライ)」というブランドの記事で「「クライ.」デザイナーに聞くブランド終了の真相」
「これまで一緒に頑張ってきた8人のチームは家族のような存在。チームで協議をした結果、『8人で続けられないのならやめよう』という結論に至りました」。
と言う一文に僕はそれだよねって思いました。
それではまた!!
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