ユーザビリティーを上げればアパレルはまだまだ成長産業だと思う。

こんにちは増田峻です。

以前からも言ってたりするのですが、“斜陽”というイメージがつきまとう昨今の日本のファッション・アパレル産業ですが、個人的にはまだまだ成長産業だと感じています。

ただ現状のままでは斜陽産業のままと思っています。

では成長産業となるにはどういった部分を見直す必要があるのでしょうか。

ユーザビリティーがファッションは薄い?

例えばアップルの製品は、どれもすごくおしゃれです。

実はおしゃれなのは結果であって、故スティーブ・ジョブス氏の自伝などを読めばわかりますが、最優先はユーザビリティーです。

どこよりも見やすく使いやすく、デザインから無駄を省いていった結果、ミニマムなかっこよさが生まれました。

一方で、多くのアパレルでは装飾を付け足し、華やかに彩る事で価値を高めるかという考え方が主流で、ユーザビリティーが低く、ミニマムを好む、世の中全体の流れから、アパレルだけが取り残されてしまっているように感じます。

それが、今アパレルが売れなくなっている理由の一つではないでしょうか。

ユーザビリティー重視の流れからファッションが脱落している理由は2つ。

1点目 モノの作り手は、こだわればこだわるほど良い商品ができると考えがち

以前の記事で物にどれだけこだわっていても、それを消費者に知られなければ意味はないなんて話をしましたが、そもそも、そこまで手の込んだスペックをマス的な消費者は求めていないのではないでしょうか。

ニッチな層に向けて売りたいのか、事業として拡大させたいのか以降はあるにしても、作り手と消費者の意識には、こうしたギャップがあると思います。

2点目 トップダウン構造

ファッション産業特有の話になりますが、ファッションの世界は、年に2回パリやミラノで行われるコレクションショーをファッションヒエラルキーの頂点にして、トレンド(流行)がマスという裾野に向かって伝播する仕組みがいまだにあります。

そういうトップダウン構造ゆえに、ユーザーの声を反映するというボトムアップの発想が馴染まないどころか、ダサいという風に取られます。

昔は一部の特権層しかファッションショーを見られなかったので、トレンド情報は高額で売買がされました。

でも、今はライブストリーミングで誰でも見ることができる様な、テクノロジーが全ての利権をぶっ壊していく時代です。

ユーザビリティーを上げることがファッションの勝ちパターンになる。

ヒエラルキーの上から落としていくのではなく、ユーザーがいいという商品を作っていく方が先進的だと思います。

それはカリスマ性よりも共感性という感じで、見た目ですぐに他との違いが分かるデザインではない以上、服は消費者への伝え方、コミュニケーション手法が非常に重要になると思います。

細やかな商品説明や作り手が何を考え、どういう経緯で作成されたか、それが共感や信頼に繋がっていきます。

オウンドメディアとして、ファッション業界が重視しがちなクリエーションやデザイナーのスター性でなく、みんながこういう風に考えて作りました、というストーリーやケア方法などの記事をベースにするのもいいと思います。

基本アパレル企業では、競合に真似されるのを嫌がって取り組み先の工場の情報などは伏せがちですが、そういったところも公開できるところは公開しながら、ファッションビジネスではなくファンビジネスというような捉え方でやっていくことで活路は見えてくるんじゃないのかなって思います。

 

毎日同じ服を着ることがかっこいい!という層に

例えば、これは男性に多い話ですが、東京を中心に、高所得層がエンジニアやマーケッターなどの私服で仕事をする人が多く、全国的にもリモートワーカーなどが増えています。

そんなこともあり、仕事中楽な方がいいけど、でもちゃんと見えた方がいい、という考え方が浸透しています。

そういった人たちはファッション感度が高いわけではないですが、今の世の中全体のトレンドを作っているのは、そういうIT系の人たちです。

ここ最近ではIT社長たちがこぞって女優やモデルと交際してたりするのが、いい例ですよね。

マーク・ザッカーバーグやスティーブ・ジョブズなど、そういった方々が尊敬するアイコンは毎日同じ服装をしています。

毎日同じものを着るという合理性こそがかっこいいというマーケットであり、ターゲットにとってはこれこそがファッションとも言えます。

多様なデザインを揃えることよりも、同じものが何度でも買えることの方が重要という考え方もD2Cビジネスがこれだけ成長していることを見ても想像できます。

これも一つのアパレルとしての考え方だと僕は思います。

まとめ

僕が言っているファッションテックというものは、ただただ合理的に物事を動かすというものではなく、共感、ユーザビリティー等を突き詰めるためにソリューションを活用しようということです。

アパレルでよくいう“モード”が最先端という意味を表すのであれば、そういったブランドこそがモードであると僕は思います。

あくまであげたのは一つの例ですが、同じようにユーザビリティーを上げることで、好転するブランドはたくさんあると思います!!

それではまた!!