ファクトリエの原価率や日本製だけを模倣しても、消費者は騙せない。

こんにちは増田です。

D2Cビジネスについては、アパレルの在り方を変えるD2Cというビジネスモデル。D2Cブランドと多くのアパレルブランドの違い。という記事や、ファッションテックの話で紹介をよくしていますが、そんなD2Cビジネスのブランドで【ファクトリエ】というブランドをご存知でしょうか。

このブランドは主にECでの販売を行い、工場直販で原価率が50%、なのに日本製で高品質・低価格ということで、今業績を伸ばしているブランドです。

このブランドを模倣してるのか、オリンピックも近い事も重なってか、最近、いろいろなアパレルブランドが戦略として打ち出している

【Made in Japan】【製造原価率の開示】ですが、正直これだけでは何の意味もないと思うんですよね。

そんな表面的な部分だけでは消費者もバカじゃないので、騙せません。

一方のファクトリエはそういった【Made in Japan】【製造原価率の開示】という部分をうまく汲み取り展開しているブランドだなっと思うので、今回紹介したいなと思います。

ファクトリエの優れているところ

①生産背景

このブランドの優れているところは、日本製なことでも、原価率が50%なことでもなくて、【高品質な日本製が低価格】というところです。

インタビュー記事では日本全国の600以上の工場をめぐり、世界的なブランドと取引のある工場を約50社厳選して、提携を結んだそうです。

日本のものづくりは一流だと言われています。

僕もそのことに関しては否定しませんが、かといって、全ての工場が一流かと言われると当たり前ですが、違います。

そこを自分たちで確認した上で、提供していることで、高品質に恥じない商品を展開しているからこそが、売れている理由なんじゃないかなと思います。

ただただOEMメーカーに丸投げをして、日本製で作ってというだけでは当たり前ですが、うまく行くはずがありません。

それにそれでは原価率の下げようもありません。

②流通背景

従来の百貨店やセレクトショップではなく、「蔦屋書店」や「にっぽん丸」などで販売するなど、独自の販売路線を強いています。

別にニッチなところで販売することが、必ずしも良いことではないですが、物や情報が溢れかえっているこのご時世で、売り上げを拡大するためには商品的な付加価値や特異な売り方を模索できなければ、ごまんとあるブランドに埋もれてしまうのは目に見えています。

特異な売り方といっても、ただ単に奇をてらっても意味はありません。

このブランドの場合、日本製というところにプレミア感を感じやすい、インバウンドが集まりやすい場所や感性的にヒットしそうな人が集まりやすそうな場所を選んでいるのが好調の要因なのではないでしょうか。

③海外展開

HP上では英語、中国語にも対応していて、世界100カ国以上に出荷も行なっているそうです。

僕も仕事では台湾・香港を始め、アジア圏にはよく訪れるのですが、それらの国でも日本製なら何でも売れるということはありません。

日本でのアパレル国産比率は現在3%程度しかありません。

現在、輸出されている日本のアパレルブランドのほとんども中国製です。

海外で日本商品を購入しようとした場合、ほとんどは1.5倍程度の値段で販売されています。

高額な商品を購入する富裕層の方々には、それらのブランドはクオリティが低いと見なされるのは必然です。

そういった面でも、このブランドが海外展開においても好調に推移している部分ではないでしょうか。

まとめ

先日、日本の職人についての記事を書きました。

これらを再度盛り上げていくという取り組みはとても意義のあることだと思い、個人的にはこのブランドを応援したい気持ちです。

販売者側も作り手がいなければ、商品すら作れないことを認識して、それらを守るために適正な価格で販売する努力をし、また表面的な部分だけでなく、背景的な面も発信するということが、今後の生き残りへのヒントなんじゃないかなと思います。

それではまた!!