POP UP SHOPやるならイベントにしちゃってもいいんじゃない?
こんにちは増田です。
先日POP UP SHOPって意味ある?
ってお話をさせて頂いていたのですが、どうせPOP UP SHOPやるなら、イベント化してしまうのも一つの戦略じゃないかなって思います。
今回は事例を紹介しながら、お話しましょう。
早速ですが、TRUNK MARKETというイベントを例に挙げたいと思います。
TRUNK MARKETってなに?
衣、食、住をコンセプトに、広島発の高感度なマーケットイベントとして注目を集めるイベントです。
公園の有効活用に端を発しながら、いまやファッションからライフスタイル雑貨、アート、グリーン、フードなど、様々なジャンルの名店が集まる人気の蚤の市です。
このイベントは毎回2日間で平均2万人が訪れるという大盛況ぶりだそうです。
過去にはTHE NORTH FACEやMAISON DE REEFUR、NEIGHBORHOOD、WTAPSなどの人気ブランドも参加しています。
他にも建築家の谷尻誠氏と雑誌『POPEYE』編集長の木下孝浩氏によるトークショーも開催されていたりと、地方都市としては珍しい豪華なラインナップで展開されています。
何でこのイベントがいいのか?
そもそもこれだけのラインナップを地方に揃えるだけでも、かなりすごいのですが、個人的には開催に至った背景的な部分に惹かれます。
開催されている、袋町公園は街の中心に位置し人も集まりやすく緑も多い気持ちの良い場所です。
72年前、原爆投下によって袋町は爆心地から半径1キロ圏内で最も被害を受けた地域の一つで、多くの尊い命が奪われました。
公園内には原爆死没者慰霊碑があり、この場所から発信することは、改めて平和な時代に感謝するという点を考慮しているというのが、イベントとしての魅力を感じると同時に、出店ブランドのイメージもあがります。
また蚤の市というと、安いものを売りさばくというイメージですが、このイベントではイベントの為だけに作っモノだったり、自慢のモノを発表するお披露目の場にすることで、それがどこにも存在しないユニークでハイエンドなマーケットになっています。
じつは売り手側にも都合がいい
このイベントが開催されている、5月と11月ってファッション業界では割と閑散期でもあります。
さらにこの場所の路面に魅力を感じて出店したいとなった場合に、スムーズに出店できるように物件から、パートナーの紹介とお手伝いを行なわれています。
地域的なマーケティングとしてもいいし、青空マーケットといういつもと違うロケーションでの販売はそこに立つスタッフにとっても気分転換にもなることだと思います。
また地元のお店や飲食店などの他業種との出店構成のバランスがいいのも魅力の一つです。
まとめ
今回はこういった場所がいいんじゃないっていう提案もあるのですが、このイベント自体が実は広島にある地元のお店の呼びかけで始まったイベントです。
単に今あるイベントに出店するだけではなくて、自分たちのやりたいこと(この場合は地域活性)を明確にした上で、イベントを起こすっていうのも一つの戦略ではないでしょうか?
デジタルや合理的なものが発達する中で、あえてのアナログ的な試みもおもしろいんじゃないでしょうか。
それではまた!!
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