インディアンジュエリーを買うなら、インディアンについて知ろう!!

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アメリカと言ったらやっぱりインディアンジュエリーですよね!!

日本でもゴローズなどが爆発的な人気ですが、そんなインディアンジュエリーについて今日はご紹介していきたいと思います。

インディアンジュエリーを知るにはインディアンからってことで、まずはインディアンについて紹介していきます。

◆そもそもインディアンジュエリーとは?

北米在住のアメリカンインディアン(先住民族)が創作するアクセサリー全般の総称です。

コロンブスがアメリカ大陸を発見後に土地開拓や布教の為に入植して来たスペイン人やメキシコの古代文明における装飾品文化や制作技法の影響により、銀、銅、ターコイズ、動物の骨、貝殻等の原材料で作り上げた装飾品がその始まりと言われています。

◆知っておきたいアメリカンインディアン4部族

さてそんなインディアンジュエリーですが、150ある部族のうち、現在もインディアンジュエリーを作り続ける部族はナバホ、ホビ、ズニ、サント・ドミンゴの4部族です。

尚、その呼称には、インディアンやネイティブアメリカンなどがありますが、彼ら自身の意向もあり、アメリカンインディアンという呼び名が定着しています。

①ナバホ族(NAVAJO)

別名「ディネ」とも呼ばれる、全米で最大規模を誇る部族です。

その居住区はコロラド、ユタ、ニューメキシコ、アリゾナの4州にまたがります。

インディアンジュエリーの基本形であるシルバーにターコイズをセットしたのも、ナバホ族が最初です。

技法としては「スタンプワーク」と呼ばれるタガネ(鉄を削ったもの)でシルバーに模様を打ち込んでいく技法が代表的です。

独自のナバホ語を話し、ナバホ語は第二次世界大戦中のアメリカ軍の暗号に使われたりもしました。

日本人によく似ている見た目も特徴です。

②ホピ族(HOPI)

ホピとは彼らの言葉で「平和の民」の意味です。

その居住区はナバホ族の居住区に囲まれた約6000k㎡にあります。

自然崇拝の心が深く根付き、雲・雨・風やトウモロコシ・熊など自然や生き物のモチーフにした独特の世界感がジュエリーに息づいています。

石は使わず、シルバーのみで作られているものがほとんどであるのも特徴です。

ナバホ、ズニに遅れて1900年頃にインディアンジュエリー作りを初めて、1947年には2枚のシルバーを用い、内1枚に美しいデザインを施し2枚を張り合わせて奥行きを出す、オーバーレイ技法を確立し、独自性の強いジュエリーを生み出し続けています。

③サント・ドミンゴ族(SANTO DOMINGO)

ニューメキシコ州、カルバカーキより25Kmほど北上したリオ・グランデ川付近にあるセリリョスターコイズ鉱山の近くにある居住区に暮らしています。

人口は約3000人の部族です。

25あるプエブロ民族(ニューメキシコ州やアリゾナ州などに残る民族集団の伝統的な共同体)のひとつです。

ターコイズ、ジェット、サンゴ、シェルなどを筒型やひし形など様々な形に加工し、つなぎ合わせて仕上げるネックレスやブレスレットなどが有名です。

④ズニ族(ZUNI)

サント・ドミンゴと同じく、プエブロの一集団です。

ニューメキシコ州の中西部からアリゾナ州の州境に住んでいて、人口は5000人程度です。

雨水を利用するほか、泉、池、川から水を引いて、農耕を行い、主作物としてトウモロコシを栽培しています。

ジュエリーの独自技法としてはターコイズ、サンゴ、シェルなどを細かくカットし、シルバーに埋め込んでいくインレイワークが有名です。

カラフルで繊細なジュエリーが多いのもズニ族のジュエリーの特徴です。

◆日本では唯一インディアンと認められた高橋五郎氏が広めました。

高橋五郎氏が始めた、ゴローズ(goro’s)は1971年に原宿表参道に店舗がオープンしました。

高橋氏は日本人で唯一、アメリカへ渡米した際、その土地のネイティヴ・アメリカンからイエローイーグルというインディアンネームを授かった方です。

インディアンネームは誰しもが必ず貰えるものではなく、土地のネイティヴ・アメリカンに認められ、 儀式などを行った限られた人だけに与えられるものです。

その儀式は密閉されたテントの中で並んだ焼け石に水をかけ、サウナなんて問題にならないほどの蒸気と熱気の中で見る幻覚にちなんだ名前が与えられるという苦行だそうです。

他にもサンダンスなどの様々な苦行をこなし、見事インディアンと認められたそうです。

その後の活躍は日本でも有名な通りで、ゴローズは高橋氏が亡くなられた今でも爆発的な人気ですね!!

 

いかがでしたか?

本物のインディアンジュエリーはやはり手作業で作られた温かみや精巧さが感じられるものが多いです。

部族の背景などを知れば、デザインに込められた意味や、技法の深みも知ることができるので、ぜひその辺りもチェックしながらアメリカに行った際には、インディアンジュエリーを選んで見てください。

それではまた!!

 

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