インド旅行記の記事は以前にもあげていましたが、今回はそんなインドをオススメする理由をまとめてみました。
「ハマる人は何度でも行きたくなるし、ダメな人は二度と行きたくないって言う」
インド一人旅に興味のある人なら、一度は聞いたことあるんじゃないでしょうか。
人によってこんなにも極端に感じ方が変わる国も珍しいもの。
インド旅行から帰ってきた人から聞くエピソードは強烈なものも多く、日本では決して味わえないし、また一人、一人内容も様々です。
ってことで、インドを初めて一人旅するために知っておきたい予備知識をまとめてみました。
◆まず知っておきたい治安のこと
どこへ行く場合もそうですが、海外旅行で心配なのはやっぱり治安です。
僕自身の結論は「思った以上に安全だけど、日本人の常識は通じない国」と言います。
北インドのカシミール地方などはやや危険な状況ではありますが、旅行者が訪れるような大都市や有名観光地は落ち着いているので、テロや暴動の心配をする必要はほぼありません。
夜間はともかく、昼間はそうそう危険な目にあうことはないでしょう。
ただ、ぼったくりや詐欺、盗難などの被害は多発しているので、気をつけなければなりません。
例えば、相場が100ルピー程度の商品を500ルピーだといってふっかけられるのは挨拶がわり。
鉄道のチケットを買いに行った人が「チケットオフィスは閉まっている」と言われて旅行代理店のオフィスに連れていかれ、移動のためだけに高額なツアーを組まされてしまうというのもよくある手口です。
こうした被害を避けるためには、はっきりと「NO」を告げることが大切です。
はっきり言ってこちらでは確認しにくいような嘘を平然とついてくるので、そんな時は警察に確認してくるって言えば慌てて立ち去ってくれます。
◆意外と鉄道は便利に運行している
インド旅行は過酷なイメージがありますが、国内全域が鉄道で結ばれており、実際はとても移動しやすい国です。
デリーやコルカタ、ムンバイなどの大都市はもちろん、タージ・マハルのあるアグラやエローラ石窟寺院群のあるアウランガバードなど、主要な世界遺産のある都市もほとんど鉄道が通っているので、移動に困ることはないでしょう。
座席のクラスは以下のように分かれています。
乗車時間やその時の体調、季節に合わせて選ぶようにするといいでしょう。(列車により、設定がないクラスもあります)
ファーストクラス(AC1:First Class AC):
2人または4人のコンパートメント。部屋は鍵がかけられ、洗面台も用意されている。寝台は2段、エアコン付き。
2等ベンチシート(AC2:2 tier AC):
昼間はベンチ席、夜間は寝台になるベンチシート。空間はコンパートメントではなく、カーテンで仕切る。寝台は2段、エアコン付き。枕とシーツが支給される。
3等ベンチシート(AC3:3 tier AC):
2等ベンチシートと似ているが、寝台が3段になるため少し混雑している。仕切りカーテンなし、エアコン付き。枕とシーツが支給される。
スリーパークラス(SL:Sleeper Class):
インドの長距離移動で最も一般的に使用されるクラス。寝台は3段でエアコンなし、ファンあり。枕とシーツの支給もないため、自分で寝袋などを持ち込む必要がある。
シートクラス(ACC:AC Chair class):
日本の新幹線のようなリクライニング式のシート席。昼間に運行する列車でよく設定されているクラス。エアコン付き。
エグゼクティブシートクラス(EC:Executive Chair):
シートクラスとあまり変わらないが、座席が少しゆったりしている。短距離区間を結ぶシャタブディ・エクスプレスのみの設定。
セカンドクラス(II :General):
寝台にならない硬いベンチシート席。予約不要のため車内はいつも混雑しており、乗車時間が長いとかなり過酷な旅になることも。テレビで見る乗車率200%とかのやつです。
この中で、セカンドクラス以外は前日までに駅構内のチケットオフィスや旅行会社などを通して予約する必要があります。
デリーやコルカタなど大都市なら、外国人専用のチケットオフィスもあるので、そちらを利用するのが安全です。
◆食事の注意点
インド旅行では食事も気になる事柄のひとつ。
日本でも食べられるようないわゆる「インドカレー」以外にも、サモサやパコラのようなストリートフード、マサラ・ドーサやマニ・プーリーのような軽食などさまざまな料理があり、滞在中は何を食べようか毎日目移りすることになるでしょう。
これらの料理は美味しいものばかりですが、脂分やスパイスの効いているものが多く、それが体に合わず下痢をしてしまう人もいます。
体調があまり良くないと感じたときは無理をせず、ナンやチャパティなどパンだけを食べたり、日本料理店や中華料理店などを探したりするのもひとつの方法です。
また、日本と比べて衛生状態がよくない場所も多いので、生水、生野菜などにも注意が必要です。脂分が多くスパイスの利いたインド料理を食べていると、さっぱりしたサラダが恋しくなることもあります。
このあたりは個人の判断にもよりますが、タンクにたまった不衛生な水で野菜が洗われていたり、ひどい場合は水道に下水が混じっていたりするようなケースもあります。
短期旅行のように時間的な余裕がない場合は、やはり生野菜は避けたほうがいいでしょう。
◆インドで必須の持ち物は
インド旅行だからといって、ことさら特殊な持ち物を用意する必要はありませんが、日本から持っていって役に立ったと感じたものを紹介します。
①チェーンロック
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電車に乗って移動中にトイレに行く場合や、ホテルに荷物を置いておく際の防犯用として便利。自転車用のものは重くて持ち運びが大変なので、ケーブルが細くて長い、バックパック用のものを選ぶといいでしょう。
②粉末スポーツドリンク
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下痢をした際の水分補給用に便利。
インドでも同じような商品が売られていますが、塩気が強く飲みにくいと感じる人もいるかもしれません。体調をくずした際は、やはり飲みなれた味のものがほっとします。
③虫刺され薬
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ニューデリーなどではそれなりのホテルはいっぱいありますが、地方に行くと、あまり高級なホテルは少なくなります。
安宿などもそうですが、布団にダニがいたり、虫刺されにあったりすることもしばしば。
そんな時にあるとすごく便利です。
◆最大の魅力は
インドは期間にもよりますが、ただ文化や気候が異なるというだけでなく、犯罪や感染症など注意すべきことが多いため、思った以上にハードな旅になります。
時には嫌な思いをして「今すぐ日本に帰りたい!」と思うこともあるかもしれません。
そういう意味では、誰にとっても「絶対オススメ!」とは言い切れない旅行先でもあります。
ただ、その「日本では到底できない体験」がインドの最大の魅力であり、繰り返しインドを訪れる人は、その体験に魅せられているように思います。
この記事を読んでいるあなたが「ハマる人」になるのか「二度と行きたくない人」になるのかはわかりません。
ただ、少しでも素敵な体験にするためにも、旅行前にはしっかりと準備をしておくことをおすすめします。この記事が、その参考になれば嬉しいです!
悪いことばかり言いましたが、インドには本当に綺麗な景色や建物。
愉快な人がたくさんいます!!
それではまた!!