今日はフランス・パリにあるポンデサール橋のことをご紹介したいとおもいます。
この橋は愛の南京錠の橋や恋人たちの橋と呼ばれて、僕が初めてフランスに行った時にとてもロマンチックに感じた思い出に残っている橋です。
◆ポンデサール橋とは
パリ市内を流れるセーヌ川にはいくつもの美しい橋がかかっています。
この中に「愛の南京錠の橋」と呼ばれる有名な橋があります。
名前は「Pont des Arts(ポンデザール=芸術橋)」という橋で、パリ左岸からルーブル美術館へ渡っていけるようにと、ナポレオンの命によってかけられた美しい橋です。
歩行者専用の橋なので、橋の上に座り込んでおしゃべりを楽しむカップルがいたり、ギターを弾くミュージシャンがいたり、パンとチーズとワインを持ち寄ってピクニックを楽しむ学生たちがいたりと地元パリっ子にも愛されている橋です。
初めてパリに訪れた時にルーヴル美術館とフランス学士院を結ぶこの橋をみて、すごくロマンチックな気持ちになりました。
◆なぜ「愛の南京錠の橋」っていわれているのか。
「愛の南京錠の橋」とも呼ばれている理由は、恋人たちがお互いの名前を書いた南京錠を欄干に取り付けて、鍵をセーヌ川に投げ捨て永遠の愛を誓うという行為が市民だけでなく、観光客にも広がりました。
しかし、あまりにも大量に取り付けられたことにより、ついに南京錠の重みに耐えられずフェンスの一部が2014年6月に倒壊します。
応急処置で木製パネルがはめこまれてしまい、パリっ子憩いの散歩道だった美しい橋は悲しい姿になってしまいました。
昔から、ぽつりぽつりと南京錠はつけられていたらしいのですが、2014年あたりでブームが爆発したようです。
◆現在のポンデサール橋は?
フランスの昔ながらの美しい姿と歴史、街並みを残すという姿勢は本当に徹底的です。
現在は全て修復されて、また市民にとって憩いの場として戻っています。
自分は東京に住んでいて、何もかもが新しく生まれ変わって未来都市のようになっていく様と比べると、羨ましい文化だと思う部分もあります。
アートが設置され、強化ガラスに張り替えられた様は地元ではすこぶる不評のようですが、個人的にはこれもいいんじゃないかと思います。
昼間の観光で歩く芸術橋も素晴らしいですが、夏の夜になると、ポン・デ・ザールは小さなパーティー会場に早変わりします。
学生や会社帰りの人たちが、仲間と集まって橋の上に座り、ワインの香りに包まれた雰囲気もフランスという感じになります。
いかがでしたか?ポンデサールに関しては鍵の話はともあれ、この橋自体は、シテ島の先端の公園が目の前に見える景色もいい場所なので、他の橋とはまた変わった景色が楽しめます。
景観が美しく芸術の橋として栄えた橋を是非一度ご覧ください。
それではまた!!