パリ在住の友人から聞いた話

皆さんは休日に何をして過ごしますか。

ショッピング、映画、それともイベントに出かけますか。

東京と並ぶ大都市パリ。

初めてパリに行った10年ほど前にはニューヨークやロンドンなど他の世界の大都市とは違い、パリの日曜日はお店が閉まっていて、街が閑散としているように感じました。

ここ最近は家から出ずに引きこもりがちな私ですが、この時に目にした光景には若かったこともあり、少し退屈さを感じました。

この話を友人としていたところ、日本とは違った休日の過ごし方がパリジャン、パリジェンヌの方々にはあるようでした。

◆土曜は街に日曜日は家族と

パリの土曜日は日本とあまり変わりがありません。

お店も土曜日が掻き入れどきで、平日働くフランス人たちは、土曜日にショッピング、友人とレストランや映画、夜はレストランやバーに出かけるなど、日本人と同じような休日を過ごしていました。

僕も何度か訪れてはいますが、街も土曜日が一番活気があります。

変わって日曜日はというと、フランスでは家族と過ごすという習慣が古くからあるそうです。

日曜のランチにはお母さんが手の込んだ料理を作り、ゆっくりと食卓を囲んで家族の時間を過ごす方が多いそうです。

おつまみから始まり、前菜、メイン、デザートとフランス料理のフルコースを自宅で作ります。

実家で暮らし続けるというパリジャンがあまりいないそうで、日曜日は家族が集まって過ごす大切な時間なのです。

とはいえ、それ以外にも過ごし方はもちろんあります。

具体的にはどんなことをして過ごすフランス人が多いのでしょうか。

◆休日の過ごし方

春から夏にかけて天気の良い日曜日には公園に人が溢れかえっています。

友達や恋人、家族でピクニックをするのが好きなパリジャン。

フランスは基本的にずっと曇ってるので、晴れ間があると外に出て太陽の光を浴びます。

ワインにパンやチーズ、パテなど手軽に買えるものを持ってピクニックするのがパリジャン流。(これは普段、平日のランチでもよく目にします。)

芝生の上に寝そべり、本を読んだり、昼寝をしたりして、自然の中で日頃の疲れを癒すのです。

他にはフランスといえば芸術の国、特にパリには多くの美術館があります。

土曜、日曜日でもフランスの美術館は開館しています。

フランス人にとって芸術は生活の一部だそうです。

気になる展覧会があると、ふらっと日曜日に訪れることもしばしば。

パリジャンの中には日曜日あえて何もしないという方も多くいるそうです。

何もしないなんてせっかくの休日がもったいないと思う人もいるかもしれませんが、日曜日ぐらい何かに忙しくなるのではなく、身体も心も休める為にも、赴くままにゆったりと起きて、簡単に昼ごはんを食べて、家で映画を見たり、読書をしたり、昼寝をしたりして過ごします。

ダラダラと過ごす休日にように捉えられがちですが、時には何もしないことの大切さも必要なんだというのがフランス人の考え方です。

僕はもっぱらそういった過ごし方をしてしまうので、過ぎるといけない気もします。

◆最近では

先述して、日曜日はお店が開いていないと言いましたが、2年ほど前に法律が変わり、日曜日も開くお店が増えたそうです。

マレのデパートBHVやオペラ座にあるギャラリーラファイエットなど大規模なお店を中心に日曜日もお店が開くようになり、パリの街も、そしてパリジャン、パリジェンヌの日曜日に対する考え方も変わってきているようです。

伝統的に日曜日は休むというフランスの習慣は守らなければならない、家族と過ごす日曜日がなくなってしまうなどという反対の意見も多かったらしいのですが、日曜日に店を開けるか閉めるかという選択を持つことは民主主義にとっては大切なこと。

この時代に日曜日店を閉めるなんで時代錯誤だという賛成の意見も多くあったそうです。

日本人にとって日曜日はどこのお店も開いているので、そんな大した法律ではないように思ってしまいますが、フランス人にとっては日曜日の伝統やライフスタイルが変わってしまうという大きな変化なのです。

それに戸惑うフランス人もいれば、喜びを感じているフランス人もいるのです。

フランスでの休日の過ごし方は人それぞれですが、家族と過ごす時間の大切さ、自然の中でゆったりとする時間、芸術に触れること、あえて何もせず身も心も休めること。

人間らしい気を僕はとても感じます。

今週の週末はショッピングなどただ街中で過ごすのではなく、心に潤いを与えるような休日を過ごしてみませんか。